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  • Home For The Holidays by J.Cole / 和訳

    “If I’m just rapping to be the best rapper, then I’m wasting my time. But if I can help people understand themselves and see their potential, that’s when it’s worth it.”

    「ただヒップホップ界でNo.1のラッパーになるのに意味なんてなくて、曲が誰かの人生を動かすならそれが価値だ。」


    そんなJ. Coleの想いが込められたリリックを、順番に和訳していきます👇

    Verse 1】

    Hook】

    J. Coleは〈夢を追って地元を飛び出した自分〉と〈今も地元でもがく仲間〉を常に同じフレームで見ている。

    成功しても “置いてきた現実” から目をそらさず、「変わったのは自分か、それとも街か?」という葛藤を抱えながらも、“帰れないふり” はしない―― 必ず戻って、仲間や街ごと未来を変えてこそ本当の意味がある。

    最初聞いた時は何てオシャレな曲なんだろうって思ってただけでしたが、J.Coleのバースって毎回めちゃくちゃリアルじゃないですか?

    軽いノリで書いてるように見せて、アメリカ黒人コミュニティの現実や、成功と引き換えに離れたルーツとの距離感、めちゃくちゃ重いといをユーモアとノスタルジーで包んでる

    たとえばこのライン:

    “The worst part of growin’ up, man, shit just ain’t for free”

    → 「大人になるって一番キツいのは、もう何もタダじゃないってこと」

    笑って流せそうだけど、これ全部の現実を凝縮してるような一行。夢も教育も未来も、金がなきゃ選べないってこと。

    だからJ.Cole大好きなんですよね。

    今回も見ていただきありがとうございました。

  • Diet Coke by Pusha T / 徹底和訳&和訳

    この曲は、Pusha Tが90年代ヒップホップ黄金期へのリスペクトを込めた一曲。

    とくに、BiggieやDiddyらが参加した伝説的MV《Craig Mack – “Flava In Ya Ear (Remix)”(1994年)》へのオマージュが強く感じられる。

    ビートの雰囲気も、リリックの言い回しも、まさに**“クラック時代の闇と栄光”を現代に蘇らせたような世界観**。

    ここではそんなリリックの一つひとつを、ストリートの背景ごとまるごと解剖&意訳していきます👇

    「昨日の値段はもう通用しねぇ!」

    パキッと砕ける、まるでガラス細工だ

    まるでゲームのつもりかよ、コーチも受けてねぇのに。

    俺はコンロの灯りの下、黙ってレシピを仕込んできた。

    背中の番号、それが俺の言い値。

    「ダイエットコーク」だって?――それ冗談?

    「みんな同じ船から卸してる」んだろ?

    Detroit nigga challenge, what’s your dope like?

    本物のバトルしようぜ。で、お前のブツの質は?

    ベンツが自慢? 本物はロールスに乗るんだぜ。

    Missy was our only misdemeanor

    My tunnel vision’s better under stove lights

    俺たちの唯一の罪はMissy Elliottにハマってたことくらいだ。

    コンロの灯りの下でこそ俺の視界は研ぎ澄まされる。

    You ordered Diet Coke, that’s a joke, right?

    My workers compensated so they don’t strike

    (繰り返し)ダイエットコークなんて、冗談だろ?

    俺の部下にはきちんと報酬を払ってるからストライキなんて起きない

    Wish me luck, see green like Don Bishop

    The ones you trust don’t change like them chains you tuck

    幸運を祈っとけよ、“ドン・ビショップ”のように金を稼ぐぜ

    信じてた奴に裏切られるのは、チェーンを隠すくらい簡単なもんだ

    Far as I’m concerned, who’s the best? Me and Yezos

    Wash, then dry, so give me all of mine in pesos

    ナンバーワンは誰だ? 俺と“イェゾス”

    “洗って”乾かす、だから現ナマはペソ建てで寄越せ

    Add it up (add it up)

    Your bitches in them pictures but they laser taggin’ us

    足してみろ(数えてみろ)

    お前の女たちですら俺たちを意識してる

    They mad at us, who wouldn’t be?

    We became everything you couldn’t be

    嫉んでる? まぁ当然だろ

    俺たちはお前が絶対になれなかった存在になった

    Everything your mama said you shouldn’t be

    The Porsche’s horses revvin’, like, “Look at me”

    ママに「なるな」って言われた存在に俺はなってやった

    ほら、俺は正解だったろ?

    Saddle up

    I’m still pitchin’, baby, batter up

    まだ俺は“投げて”るんだよ バッターを立たせろ

    Imaginary players ain’t been coached right

    Master recipes under stove lights

    ままごとプレイヤーどもは、指導すら受けてない。

    俺はコンロの灯りの下、黙ってレシピを仕込んできた。

    The number on this jersey is the quote price

    You ordered Diet Coke, that’s a joke, right?

    背番号=俺の値札

    「ダイエットコーク」だって?――それ冗談?

    All you niggas get it off the boat, right?

    But only I can really have a snow fight

    「みんな同じ船から卸してる」んだろ?

    でも本当に勝てるのは俺だけ

    Detroit nigga challenge, what’s your dope like?

    If your Benz bigger, step it up to Ghost life

    本物のバトルしようぜ。でお前のブツの質は?

    ベンツが自慢ならロールスへ進化してみろ

    The flow’s untouched, the drums is tucked

    Drive Cullinan when roads get rough

    フロウは完璧、 静かだが準備はできてる

    カタチが荒れても俺のステータスは崩れない

    Snow’s a must, the nose adjust

    Young Gs like we Hov and Puff

    粉は必需品 扱う俺の嗅覚も鍛えあげられてる

    俺たち若き本物は、(HOV)Jay-Zや(Puff)Diddyみたいに歴史に名を刻む存在になった

    Best jewelries and hoes we lust

    Chanel trinkets and hoes’ll blush

    最高のジュエリーに美女たち、俺たちはそんな贅沢に目がない。

    シャネルの小物で女たちはみんな夢中になる

    Crush hearts like pretty boys And we drivin’ pretty toys

    Extendos will make plenty noise

    顔で食ってるような連中みたいに女の心を砕く

    そして俺たちは磨き上げた高級車を転がす

    銃撃戦の音は派手に鳴る

    Crescendo make your car endo

    Pierce your car window

    音が高まる頃には、お前の車は宙を舞ってる

    窓をぶち抜いて黙らせる

    Missy was our only misdemeanor

    Nike box hold a hundred thou with no insoles, uh

    俺たちの唯一の罪はMissy Elliottにハマってたことくらいだ。

    ナイキの箱に10万ドル、インソール抜きでねじ込む

    The crack era was such a Black era

    How many still standin’ reflectin’ in that mirror?

    Lucky me

    クラック時代は黒人にとっての“黒歴史”でもあり、“誇り”の時代でもあった

    その鏡にまだ映ってるのは、何人残ってる?

    生き延びた俺はラッキーだ

    Imaginary players ain’t been coached right

    Master recipes under stove lights

    まるでゲームのつもりかよ、コーチも受けてねぇのに。

    俺はコンロの灯りの下、黙ってレシピを仕込んできた。

    The number on this jersey is the quote price

    You ordered Diet Coke, that’s a joke, right?

    背番号=俺の提示価格

    「ダイエットコーク」だって?――それ冗談?

    All you niggas get it off the boat, right?

    But only I can really have a snow fight

    「みんな同じ船から卸してる」んだろ?

    でも“雪合戦”を真に制すのは俺だけ

    Detroit nigga challenge, what’s your dope like?

    If your Benz bigger, step it up to Ghost life

    本物の勝負しようぜ、でお前のブツの質は?

    ベンツが自慢? 本物はロールスに乗るんだぜ。

    めちゃくちゃかっこいい曲ですよね。私もお気に入りの一曲で、聴くと自然と首を振ってしまいます。

    実はPusha Tは、“売る側”ではなく“作る側”──つまり**「クラック精製者(クッカー)」としての誇り**を持っているんです。

    たとえば彼のリリックには、こんなフレーズが頻出します。

    • “I chefed it in the kitchen”(俺がキッチンで“料理”した)

    • “Pyrex pot legend”(パイレックス鍋の伝説さ)

    • “Master recipes under stove lights”(コンロの下でレシピを極めた)

    これらは全て、「俺は下っ端でも客でもない、本物を“作ってた側”だ」という、選ばれた立場としてのプライドを語ってるんです。

    だからこそ、「Diet Coke=薄められた粗悪品」を笑い飛ばしながら、「俺の“本物”がどれほどのものか見せてやる」と語る。

    それがPusha Tというラッパーの美学――私はそう思っています。

    最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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